幼児・小学生☆近い将来の本格的な英語学習にスムーズに移行できように今何をする?
幼児や小学生のための楽しめる英語の教材が最近,増えてきました.ちょっとした絵本,ワーク,そして通信教育まで,楽しい遊びモードから本格的な英語学習まで,英語で拡がるすばらしい世界への旅に出かけませんか!
まず,幼児や小学生が英語を学習する目的について確認しておきましょう.幼児や小学生にとって,英語は遊びであるべきです.基本的に英語を楽しむことが大切.この時期に無理のない範囲で英語に親しむことにより,将来,本格的に英語学習を進めるときにスムーズに違和感なく取り組むことができるための準備なのです.
ですから,この時期は,あくまでも,楽しみの範囲から逸脱しないように注意しなければなりません.まだ母国語の基礎が出来上がっていないのですから,この段階で頑張りすぎ(頑張らせすぎ)は無理が生じ,将来,逆効果になる可能性があります.
英語が正式な教科となる高学年(5年生,6年生)では,ある程度,学習対象として英語をとらえる必要はあります.でも,この段階で出てくることは限られていますし,より楽しく英語と向き合うための学習と考えるべきだと私も思います.いわば,助走期間と考えてもよいでしょう.
そういった意味では,学習内容も楽しめるものなら何でもよいのかもしれません.一応,学校の英語活動や英語の授業の内容にもある程度は寄り添いながらも,楽しめることをいろいろと試してみるのもいいのかもしれません.
幼児や小学校低学年の場合は,とにかく,英語の音に親しむことができる楽しい体験ができるものがいいです.マザーグース,英語のあそびうた,ライミングなど,心地よい音楽とともに楽しめる教材がたくさんあります.親子で遊び感覚で楽しみましょう.
英語活動は学校によって,クラスによって,やる内容はさまざまでしょうが,一応の基準はあるようです.各学年の「英語教科書ワーク」などに小学校の英語活動に対応したポイントがオールカラーでまとめられ,さまざまな楽しい特別付録と音声アプリとともに基本的な事項が習得できるようになっていますので,活用するとよいでしょう.
高学年からは,各教科書に沿って,各学年の「教科書ワーク」にポイントと教科書の内容を確実に習得できるように,ワークや練習問題が収録されています.高学年からは正式な教科になっているのですから,繰り返し,練習することが望まれますし,自然と重要事項が繰り返し練習できるように題材の選択も工夫されています.
小学校時代に触れておきたい英語としては,上記のもので充分なのですが,もっと勉強したい熱心な生徒や中学受験での英語の準備をしたい生徒のためには,各種の問題集なども出版されています.たとえば,Z会の「グレードアップワーク」や「グレードアップ問題集」などです.これらは,単なる問題集というよりも,問題を解くことをきっかけとして,より豊かな表現に触れる機会を提供するものという位置付けととらえるのが適切でしょう.
小学生の場合,楽しめるのなら,通信教育もいいでしょう.通信教育を通じて,英語で疑似体験ができるようなさまざまな素材を提供し,豊かな世界観を気づいていけるような工夫がなされています.
もう一つ,見逃せないのが,せっかく習った英語を使って,とにかく「楽しむ」という経験を積むことです.今回のように休校や外出自粛が要請される期間中でも読書なら充分に楽しめるのではないでしょうか.YL(読みやすさレベル)が小さい図書の中には,小学生でも楽しく読めるものがたくさんあります.
まだ読むのが大変な場合,フォニックス(英語の綴りと発音との関係をまとめたもの)を学習するのも一案です.現在の大人の世代では英語教育にほとんど導入されて来なかったフォニックスですが,子供の学習者向けに開発されたよい教材がたくさん出版されています.
これまで,小学生の英語への取り組みとして,たくさんの選択肢を提示してきましたが,これなら楽しめそうだというものが見つかりましたでしょうか.どれか一つ,相性に合うものがあれば,ぜひ,やってみてください.