英語学習の基本的スタイルを確立する
早い段階で,自分に合った方法でありながら,将来,英語が使えるようになるための英語学習の基本的スタイルを確立することが重要です.
長期休校期間中にやっておくべきこと
英語学習のうち,理解する段階と練習する段階の2つが自学自習に任されるべき範囲でした.一方,英語の授業中でないとできない部分は,理解を確かめる箇所と練習して身についた英語を活用する場です.
長期休校期間中にやっておくべきこととして,自力でどこまで理解できるかにチャレンジすること.そして,練習して習熟度を上げる部分も少し,経験しておきましょう.
教科書を聴いて理解する/教科書を読んで理解する
学校の教科書は自力で読めるでしょうか.すでに,小学校で学習して身に付いた英語力でかなり読めるようになっている場合は聴き取りにチャレンジです.最初は教科書を開かずに音声を聴いて,どこまで聴き取れるかに挑戦するとよいでしょう.自力で読めない場合は,教科書を開いて,教科書の英語を見ながら聴きます.
検定教科書,検定外教科書,いずれの場合でも,最初の本文の後には必ず,例文と簡単な文法的説明がありますから,その部分を読んで,文法的にも理解します.本文の英文が何を言っているのかがわかれば,もう一度,音声を聴いて,理解した内容と英文を結びつけます.この作業により,理解はさらに進むでしょう.
発音練習
教科書の下には新しく出てきた単語や熟語,表現が載っているのが通常でしょう.そして,単語や熟語,表現に関する音声も吹き込まれているはずです.ここは,面倒がらずにていねいに,発音練習を行います.単語の発音を聴いたら,一旦,音声を止めて繰り返して言います.できるだけ,模範音声を忠実に再現するようにしましょう.
単語の発音練習が終わったら,今後は文法のポイントとなる文(センテンス)の発音練習を同様にして行います.もちろん,発音練習とともに,意味もガイドなどで再度,確認しておきましょう.
ここまでくれば,教科書の本文の発音練習に進めます.一文ごとに音声を聴いて,繰り返し,発音するようにしましょう.本文を自力でもスラスラと読めるようになるまで繰り返し,発音練習をしてください.
練習問題にチャレンジ
本文の発音練習も終われば,ほとんどの教科書が練習問題を載せているでしょうから,できそうな練習問題にチャレンジしてもよいでしょう.練習問題の種類としては,聴き取りだったり,話す練習だったり,文法問題だったりします.この段階ではガイドなどに模範解答あるもので,できそうなものだけ挑戦するのでもいいでしょう.聴き取りや話す練習が難しく感じる場合は,次の習熟度を上げる練習をやってからチャレンジしてもいいでしょう.
習熟度を上げる練習と習熟度判定
最後は,勉強したことの定着と習熟度を上げる練習です.教科書本文を,音声を聴きながら,何度も,何度も音読しましょう.音読すればするほど習熟度が上がります.ほとんど全部を覚えてしまうぐらい繰り返し音読してから,まださらに何回か繰り返すのです.
最後は習熟度のチェック.先ほどの練習問題で,話す練習の部分をもう一度,やってみましょう.前回よりスムーズに反応できるようになっていることでしょう.
復習と活用
ここまでやれば,学習した英語を多少は使うことができることでしょう.でも,人間というものはすぐに忘れてしまう動物ですから,時々,復習しましょう.最初は翌日に,次は2~3日してから,1週間後,...と何回も復習すればするほど,習熟度は上がります.
こうして身につけた英語を実践の場で使ってみる機会が欲しくなりますね.ぜひ,英語の授業がその機会として生かせていけばいいですね!