英語が苦手だった新高1生が最初にやるべきこと☆高校入試で英語で苦戦した方のための学習法
中学の時は英語が全く苦手だった.
高校入試でも英語は壊滅的で,
他の科目に助けてもらったから救われたのに,
高校になると英語が急に難しくなるんだって!
どうしたらいい?
その解決策を提案しましょう!!
正解は一つではないと思います.今までの経緯も人それぞれでしょうし,一人一人,違っていて当然です.でも,ここはあえて一つの方法を提案したいと思います.
何をやっていいのか迷っている時間がそもそも無駄ですから!
よほど悪い方法でもない限り,やらないよりはやったほうがいいに決まっていますから!
もちろん,自分なりにアレンジしてよろしいでしょう.むしろ,自分の理解度,習得度,習熟度に応じて,工夫しながらやってほしいですね.現在完了形を扱っているところと,不定詞を扱っているところとで,学習方法が違ってもよいのです.
それでは,始めましょう!
とりあえず必要な英語力
とりあえず必要な英語力は,高校の授業についていけるだけの英語力です.理想論では,あれもやったほうがいい,これもやったほうがいい,ということがたくさんあると思います.でも,1ヶ月かそこらで全部やり遂げるのは無理でしょう.思い切って,対象を絞り込み,その代わり,やると決めたことは徹底的にマスターすることにします.他のことは,やると決めたことがマスターできた後に取り組んでください.
何をやるか?文法だ!
やるべきことは一つ.文法.しかも,中学校で出てきた文法を完璧にする.まずはこれです.ここさえ,しっかりやっておけば,高校英語でわからないところが出てきて,特別にていねいに説明をしてもらったとき,その説明自体がチンプンカンプンという最悪の事態は避けられるでしょう.
ただし,一つだけ注意点があります.進学した高校が公立高校の場合や,私立の高校でも検定教科書を使用する場合は,検定教科書の中学校の範囲の文法をマスターすればよろしい.ところが,検定外教科書(プログレス,ニュートレジャー,バードランドなど)の場合は,その検定外教科書での中学校の範囲を押さえておく必要があります.検定外教科書を使用する場合は,以下で述べる中学の復習は半分の時間で済ませるように工夫するなどの必要があります.念のため.
文法は問題集でおさらい
文法の復習は問題集でやるほうがやりやすいです.高校受験で使った問題集をお持ちでしたら,その問題集を復習するのもいいでしょう.試験が終わったからもう見たくないかもしません.でも,試験が終わったときこそ,復習すべきなのですよ.特に,受験の場合は全力で取り組んだはずですから,瞬間最大風速的に学力がガーンと高くなった極大です.受験勉強の努力を無駄にせず,徹底的に活用しましょう!今の学力をベースに,もっとガーンと飛躍しましょうよ!
もし,高校受験の時に使った問題集が難しすぎたり,どうしても今のご自分の目的に合わないという方は,どうぞ他の問題集を使ってください.力試しではなく,不足部分を補うのが目的ですから,易しめがいいです.自分でもちょっと易しすぎるかな,というぐらいがちょうどいいでしょう.どんな問題集がよいのかがわからなければ,私が提案するドリルを使ってみてください.
検定教科書の中学3年分をカバーする問題集
私がこのドリルをおすすめするのには理由があります.以下の4点がすべて満たされているからです.
文法項目を,学びやすく理解しやすい順序で配列
例文が易しい
例文に音声が付属
書く練習が基本
以上はすべて,重要文法事項を習得するためには必要な条件でもあります.
文法項目は教科書の順序通りに勉強してもいいのですが,一通り,中学校の英語の学習を終えた生徒にとっては順序を組み替えたほうが頭の中も整理しやすいです.かといって,難易度の問題もあります.難易度はゆるやかに上昇していくほうがやりやすいですね.そうすると,「中学英語スーパードリル」シリーズの順序になるのです.
例文が易しいということは習得する上で有利になります.余計なエネルギーが節約できますから.さらに,理解度や習熟度が低い箇所も自分でよくわかります.これは重要なことです.そして,音声が付属しているということは,音読により音声とともに習得でき,理解したことを反射神経に変えることができます.発音練習も兼ねることができ,高校の教科書を読むのも楽になることでしょう.
書く練習は,英文を運動記憶としても定着させるという意味できわめて有効.英語の習得は,少しでも多くの感覚を組み合わせるほうが効果的です.その点,「中学英語スーパードリル」シリーズは,声に出しながら書くという練習ができるのです.
「中学英語スーパードリル」のSTEP 2 をやって自己評価し,リスニング&音読もする
「中学英語スーパードリル」シリーズは,中学校3年間の各学年とも前期と後期の2分冊,合計6冊です.この6冊で,書きまくり,言いまくりの集中トレーニングです.この特訓により短期間で中学英語を習得することができるでしょう.
全体が30程度のレッスンから構成され,各レッスンとも,STEP 1から STEP 3 の3つのステップから成ります.STEP 1 で文法のルールをチェック,STEP 2 で簡単なドリル,STEP 3 が練習問題となっています.さらに,1冊あたり3~4回の復習テストがあります.
今回のやり方はちょっと特殊ですよ.まず,各レッスンとも,いきなり,STEP 2 のドリルをやるのです.これで,文法の理解度と習得度をチェックできます.すべて書く練習で,10個程度の英文を作成するようになっています.1ページ終わったら,解答とSTEP 1 を読んで答え合わせをします.
ここで注意することがあります.たとえ正解が出せた場合でも,一瞬で正解の英文が出てきた場合と,しばらく考え込んでから書いた英文が自信がなかった場合とでは,理解度と習得度に雲泥の差があるということです.ドリルをやっている途中で何らかの印を付けておくとよいでしょう.たとえば,
◎ : 一瞬で自信を持って正解
○ : 一瞬ではないが自信を持って正解
△ : 自信はなかったが正解
× : 誤答→解答とSTEP 1 を読めば理解できる
×× : 誤答→解答とSTEP 1 を読んでも理解できない
という5段階評価はどうでしょうか.
◎は,理解度,習得度ともに充分だと考えられます.あとは,習熟度の問題です. ○は,理解度は充分ですが,習得度があと一歩というところです. いずれも,STEP 1 をざっと目を通すだけでいいでしょう.
△の範囲は広いです.理解度がやや不足気味の段階から,理解度は十分ではあるものの,まだ習得度が低い場合までの幅があります.自分の到達度により,STEP 1 をさっと目を通すだけでいいのか,じっくりと読み込んで理解不足を補うのかを慎重に決めてください.
×の対処法が一番わかりやすいですね.何らかの理解不足を伴っている場合でから,STEP 1を何度も熟読して理解を深める必要があることは明らかです.
問題は,××をどうするか?
理解不足ではなく,初めから全く理解できていないのです.ある意味,このような箇所が見つかったのは本当に幸運です.今から理解すればいいのですから.本当に,見つかってよかったですね!さて,どのようにして理解するかですが,こういうときに便利なのが,スタディサプリです.
ここは時間をかけて,スタディサプリを視聴してください.スタディサプリを視聴した後でSTEP 1 を読めば,少しは理解できるでしょう.この少しの違いが後々,大きな学力につながっていくのです.
STEP 2 のドリルをした後は,正しい英文の音読です.これは,「中学英語スーパードリル」シリーズの著者も「この本の特長と使い方」というところで強調されていますが,STEP 2 のドリル練習が終わったら,必ず,「CDを使ってリスニング&音読練習」を行います.ドリルはやりっぱなしではいけません.正解英文を見ながらでいいので,ネイティブスピーカーの音声に続いて声に出して言ってみましょう.この練習は最低でも数回,特に,×や××の英文は,できれば10回以上行ってください.
ここまで緻密にやるのはかなり大変ですが,ここまでやってから次のレッスンに進んでください.時間がないので,STEP 3 や復習テストは飛ばしましょうか!その代わり,STEP 2 を繰り返すことにします.その方法を次にお話ししましょう.
最強の5回法で定着を完全にする
今度は翌日(2日目)のことです.1日目にやったレッスンのSTEP 2 は,2日目以降,5日目まで繰り返し,やります.そして,1日目にはやっていなかったレッスンもやりますよ.そうでないと先へ進みませんから.各レッスンとも5回やることになるので,「5回法」と言われています.ここまで,しつこくやれば...身に付かないはずがないと思いませんか!
でも,10問全部を解き直して,再評価,音読までやれば,それこそ,膨大な時間がかかりますよね.だからちょっとしたコツがあるのです.
まず,解き直すのは,前日までに×または××だった問題に限定します.これならできるでしょう!ただし,2日連続で○以上の問題は解かなくてよろしい.例えば,ある問題が,1日目が××,2日目が△,3日目が◎,4日目が○だったとします.この場合は,5日目は解かなくてもよいでしょう.
リスニング&音読はどうでしょうか? 今度は少し厳しいです.省略してよいのは,1日目で◎だった英文だけ.他の英文は必ず,リスニング&音読をします.しかし,1日目が○の英文は1回だけ,さらっと流すだけでいいでしょう.△以下だった英文は複数回,リスニング&音読します.
以上の方法なら,「5回法」でできると思いませんか! ちなみに,この「5回法」というのは,大手予備校の英語の先生がすすめられている方法です.
中学英語の総復習終了後は?
「中学英語スーパードリル」シリーズがすべて終了して,まだ学校が始まるまでに時間があったとしたらどうしますか?たぶん,以下のような方法を思いつくのではないでしょうか.
もう一度,最初からSTEP 2 をやり直す
やり残した STEP 3 や復習テストをやる
文法の基本がわかったので,中学校の教科書を読み込む
いずれも正解ですので,どれからやってもいいのですが,私が一番,やってほしいと思うことは,3番目の中学校の教科書を読み込むことです.ある程度のまとまった長さの英文を読むことにできるだけ早く慣れてください.多少,教科書ガイドの助けが必要な部分があるかもしれませんが,もう,中学校の教科書のかなりの部分は自力で読めるでしょう.中学校の英語の教科書を何度も読み込んで,リスニング&音読もして,高校英語に備えることができれば完璧です.
(教科書ガイド と 音声CD)
もちろん,まだ教科書の英文をすべて読むのが困難でしたら,読めるところまで進んで,「中学英語スーパードリル」シリーズの STEP 2 をもう一度やったり,STEP 3 をやってもよいでしょう.2周目になると(1周目で音読なども行っているので)◎が増えるでしょう.1周目よりずっと少ない負荷で,身に付くことはずっと多いのです.STEP 3 や復習テストまでやると,STEP 2 まででは判定できなかった習熟度も判定できます.
上級を目指す「その時」のこと
ずっと先のことも予告編的にお話ししておきましょう.あなたがここまで熱心に学習とトレーニングを重ねてきたとしたら,将来,英語を自在に使えるようになるレベルを目指すときが来るでしょう.きっと来るはず.なぜなら,その時,その先には英語で拡がるすばらしい世界があることがもう,見えているはずだから.
その時に,瞬間英作文というトレーニングがあるのですが,その瞬間英作文トレーニング用の優れた素材が必要になることでしょう.その時にもう一度,この「中学英語スーパードリル」シリーズを活用してください.
あなたの賢明な決断と行動で,すばらしい未来が開けますように!