長期休校期間中の英語学習法

実は存在した確実に成果が得られる画期的な英語学習法!!

英語上達完全マップ : 初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法

これは,正しい英語学習法をまとめた本です.なぜ画期的なのでしょうか?本当は,画期的でもなんでもありません.当たり前のことを当たり前にするだけです.だから時間もかかります.その代わり,確実に成果が得られるのです.時間と努力なしに確実に成果が得られる英語学習法はこの世に存在しないからです.でも私は,「画期的」という言葉を使いたくなるのです.なぜなら,よく耳にする「ちまたの英語学習法」とは一線を画するものだからです.

「ちまたの英語学習法」の甘い誘惑

今後の比較のためにも,「ちまたの英語学習法」について説明しておきましょう.みなさんがよく目にする英語教材の宣伝のことです.あちこちで見かけるあの大きな広告のことです.これだけ大きな広告を出せるということは高価な広告料以上の利益があるということ.ということは,多くの人々がその教材にお金を投入しているということでもあります.

もし,それだけ多くの人がお金をつぎ込んでいるとすると,日本人の英語力はとんでもない高いレベルになっていそうですが,どうでしょうか.多くの人の実感では,どうもそうではなさそうです.なのに,なぜ多くの人がその教材にお金を出してしまうのでしょうか.

よく見ると,どれも同じパターンであることがわかります.どれもが,「~するだけで...」,「みるみる...」などというパターンとなっているのです.「~するだけで...」という甘い誘い水であなたの財布の紐を緩めさせてしまうのです.最初は疑いの目で見ていても,何回も何回も目にしているうちに,なんとなく正しそうな気がしてしまい,つい,甘い誘惑に引っかかってしまうのです.

ところが現実はどうでしょうか.購入したほとんどの人には効果がない.すると,今度は別の教材・学習法が気になってしまう.そこでも甘い誘い水.あとはその繰り返しです.

ひょっとすると,読者の中には自分もそのような教材を買ってしまったという方もいらっしゃるかもしれません.
(それじゃ,自分が買ってしまった教材を捨ててしまおうと思った方,ちょっと待ってください.後述するように,自分が買ってしまった教材を活用する方法もあります.)

「ちまたの英語学習法」が述べていない大事なこと

実は,もっとやっかいな問題があります.「ちまたの英語学習法」もそれ自体は完全な誤りではないということです.実際に,その教材と学習法を実践して,本当に英語力が伸びる人がいるからです.そして,必ずと言っていいほど,その人の体験記が載せられています.そのような体験記を見ると,ますます説得力があり,自分にもできそうだという幻想を抱いてしまうのです.

ところが,多くの人は体験記の人と同じようにやっても同じように成果が得られるわけではないのです.そもそも,同じようにやることすらできない人もいます.残念ながら,多くの人にとって,その教材と学習方法を採用するための前提が始めから崩れているのです.だから成果が出ないのです.本当はその前提が大事なのですが...

それでは,その前提は何でしょうか? 実は,ちまたの英語学習法で述べられていない事実があります.

ちまたの英語学習法を実践して伸びる人は,それまでに基本的な英語学習を積み重ねてきて,最後に実践した学習法が,広告で紹介されている学習法だったということです.飛躍的に上達したのは,紹介されている学習法だけではなく,それまでに実践してきたさまざまな学習法や人生経験も含めて総合的に良好に作用したからであって,紹介されている学習法のみで飛躍的な上達をしたわけではないのではないということです.いわば,紹介されている学習法がジクソーパズルの最後のピースとなったのではないか.このように考えることができます.ということは,実はもっと基本的な英語学習法が存在し,それを最初に実践しておかなければならないのではないか,ということです.

基本的な英語学習法の組み合わせと最適化問題が重要

ここで私があえて指摘したいのは,基本的な英語学習法は複数の方法から成り,その方法は,みなさんが一度は実践したことがある方法ばかりなのです.

たとえば受験勉強.一生懸命,英文を読み解く練習をしましたよね.英語の構造を分析し,理解することは役立たないはずがないでしょう.

リスニング対策もやってきたかもしれません.落としてはならないポイントをすばやく聴き取ることは会話でも重要です.これも役立たないはずがないでしょう.

本格的な受験勉強を始める前には何をしましたか.基本的な発音練習をして,声に出して読んだでしょう.音読です.そして,音読の重要性はどこかで耳にしたことがあるのではないでしょうか.

ここで重要なのは,今までに教わった学習法やトレーニング法を,いつ,どの段階で,どのように組み合わせ,英語学習の到達度や英語の習熟度に合わせて,どのように変えていくのかという問題です. この問題を明らかにし,わかりやすく示したのが,

英語上達完全マップ : 初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法

です. しかも,英語学習の目的が人それぞれであることや,英語学習の到達度が人それぞれであることも考慮し,個別のケースにも解説が加えられています.特筆すべきことは,最初に述べた「ちまたの英語学習法」の落とし穴をわかりやすい事例を元に紹介し,私たちが何をすべきかを説明していることです.特に,語学留学生の実態についての報告は説得力があります.

重要な警告と活用法の提案

私があえて,一つだけ苦言を述べるとしたら,『英語上達完全マップ』を買っただけで満足してはいけません.実行しなければ意味がありませんよ.読んでいるときはすごくヒートアップして,自分が英語の達人になったような気になります.もちろん,このイメージトレーニングはとても重要です.確実にやり遂げるための第一歩は強烈なイメージを持つこと.でも,それで満足してはいけません.

私の提案は,英語学習や英語のトレーニングを行うときは,『英語上達完全マップ』を常に手元に置いておくことです.この効果,抜群です.実は,これは私が実践していることなのですが,「今,どの段階で,何のために,何をやっているのか?」常にこの問題を意識しつつ進めていくことができるので驚くほど能率が上がります.

意外な効果と中上級への架け橋

『英語上達完全マップ』は,英語学習(そして,英語のトレーニングも)の方法論を考え可視化し,戦略的に進めていくのですが,これはは英語以外でも効果があります.特に,大学生になったら必ずと言っていいほど直面する,第2外国語の習得で絶大な威力を発揮します.英語での経験がそのまま生きてくるわけですから.「今,どの段階で,何のために,何をやっているのか?」常にこの問題をいやでも意識してしまうのですから,能率が上がるのは当然ですよね.

英語学習(そして,トレーニングも)は,最初の方法だけではなく,上達するにしたがって,他の方法を組み合わせたり,少しずつ方法自体を変化させていきながら進めます.一つの教材だけで済ますことはありません.上達の過程で,最初の教材を卒業し,次の教材が必要になるときがあります.その時の選択肢が豊富に紹介されているのも『英語上達完全マップ』の特徴です.最初のステップを済ませた方なら,かならず自分に合った次の教材を紹介されているリストから見つけ出すのが簡単です.ここは氏の指導経験によるものなのでしょう.

私が「画期的」だと言いたくなるワケ

現在,安易な英語学習法まがいのものが氾濫する中,森沢洋介氏のように,徹底して学習者の目線で英語学習システムなるものをわかりやすく紹介した本が他にあるでしょうか.一つ一つは,みなさんがよく知っている方法なのですが,それらを組織的に組み合わせると巨大なシステムが出来上がるのです.だから私は「画期的」という言葉を使いたくなります.

実際,氏のアドバイスに耳を傾け,実践していると,英語の基底能力が順調に伸び始めた頃,英語を話したくてたまらなくなる瞬間が訪れます.その時に体得した英語の基底能力に見合った英語が話せるようになる方法として紹介されている「瞬間英作文」という方法だけは本当に画期的です.

そして,瞬間英作文も含めて,氏の推奨する方法で進めていると,今まで手元に合って埃をかぶっていた役立たずの教材まで有用な教材に変身し,輝きを取り戻してくる.「ちまたの英語学習法」の教材も,いつ,どの段階で,どのように使えば効果的なのかが,まるで種明かしのように明らかになってしまいます.これも「画期的」です.

迷える英語学習難民たる私たちに英語上達のための地図と道しるべを提供してくれるという『英語上達完全マップ』!この魔法のような方法をぜひ,検討してみてください!!

英語上達完全マップ : 初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法